SH5660 インド:デジタル個人情報保護法の規則の公表及び同法の一部施行 安西統裕/早川健/一色健太(2025/12/15)

取引法務個人情報保護法

インド:デジタル個人情報保護法の規則の公表及び同法の一部施行

長島・大野・常松法律事務所

弁護士 安 西 統 裕

弁護士 早 川   健

弁護士 一 色 健 太

 

1 はじめに

 2023年8月に成立したデジタル個人情報保護法(Digital Personal Data Protection Act, 2023:以下「DPDP法」)[1]は、それまでインドに存在していなかったプライバシー・データ保護に関する包括的な法律であるが、その詳細の多くを規則に委任しており、規則及び施行日については、中央政府が定めることとされていた。DPDP法の詳細を規定するデジタル個人情報保護法規則案は2025年1月3日に公表され、2025年パブリック・コメント手続に付されていたが、2025年11月13日に、デジタル個人情報保護法規則(Digital Personal Data Protection Rules, 2025:以下「DPDP規則」)[2]が公表された。

 DPDP法及びDPDP規則は、制度への対応に要する時間を確保するため、3つの異なるタイミングで順次施行されることとされている(一部はDPDP規則の公表日から即日施行された)。本稿では、段階的に施行される内容を紹介すると共に、新たに公表されたDPDP規則の内容を概説する。

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(あんざい・のぶひろ)

長島・大野・常松法律事務所パートナー。2004年 慶應義塾大学法学部卒業、2016年 New York University School of Law卒業(LL.M.)。2004年~2008年に三井物産株式会社に勤務、2016年~2017年にDavis Polk & Wardwell LLP(New York)に勤務、2017年にDavis Polk & Wardwell LLP(東京)に勤務。現在はNO&T東京オフィスにおいてM&A・企業組織再編、コーポレートガバナンス、ベンチャー投資等、企業法務全般にわたりアドバイスを提供している。

 

(はやかわ・たけし)

2006年東京大学法学部卒業。2009年早稲田大学大学院法務研究科修了。2010年長島・大野・常松法律事務所入所。2016年Duke University School of Law卒業(LL.M.)。2017-2018年ヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)勤務。2018-2020年個人情報保護委員会勤務。個人情報保護、危機管理・コンプライアンスの案件を中心にリーガルサービスを提供している。個人情報保護委員会事務局での在任中は、欧州、米国、アジアなど世界の個人データ保護法令の動向についての情報収集等を担当。

 

(いっしき・けんた)

2015年弁護士登録(第一東京弁護士会)、長島・大野・常松法律事務所入所。2023年SOAS University of London(ロンドン大学東洋アフリカ研究学院)卒業(LL.M.)。2023年~2025年Shardul Amarchand Mangaldas & Co.(Delhi)勤務。M&A、コーポレート、国内外の危機管理・コンプライアンスに関する調査案件等に従事し、インドの大手法律事務所での出向経験を有する。

 

 

長島・大野・常松法律事務所 http://www.nagasshima.com/

長島・大野・常松法律事務所は、600名以上の弁護士が所属する日本有数の総合法律事務所です。企業法務におけるあらゆる分野のリーガルサービスをワンストップで提供し、国内案件および国際案件の双方に豊富な経験と実績を有しています。

当事務所は、東京、ニューヨーク、上海、シンガポール、バンコク、ホーチミン、ハノイ、ジャカルタ*およびロンドンにオフィスを構えています。また、東京オフィス内には、日本企業によるアジア地域への進出や業務展開を支援する「アジアプラクティスグループ(APG)」および「中国プラクティスグループ(CPG)」が組織されています。当事務所は、国内外の拠点で執務する弁護士が緊密な連携を図り、更に現地の有力な法律事務所との提携および協力関係も活かして、特定の国・地域に限定されない総合的なリーガルサービスを提供しています。
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