特許・商標・意匠・著作権

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SH4773 文化審議会著作権分科会法制度小委員会、「AIと著作権に関する考え方について(素案)」の公表 中崎尚(2024/01/18)

AIと著作権をめぐっては、わが国では、平成30年(2018年)の著作権法改正において、「柔軟な権利制限規定」として著作権法(以下「法」と記載する場合がある)第30条の4及び第47条の5が導入され、「機械学習天国」とも呼ばれる、世界でも類を見ないAI学習向けの環境が整えられた。当時も生成AIが将来登場することは想定されていたものの、世間には膾炙しておらず、ここまで激烈な反対運動も見られなかった。
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SH4755 知的財産戦略本部、「AI時代の知的財産権検討会(第4回)」を開催 ――これまでの議論の整理と意見募集の結果 井上乾介/藤井駿太郎/福山和貴(2023/12/27)

内閣府知的財産戦略本部が設置する「AI時代の知的財産権検討会」(以下「本検討会」という。)は、2023年12月11日に第4回が開催された。本検討会は、2023年10月4日に第1回、同年10月18日に第2回、同年11月7日に第3回が開催されてきており、第4回では、これまでの議論に関する論点整理案(以下「本整理案」という。)および同年10月5日から11月5日までの間に行われた意見募集の結果(以下「本意見募集結果」という。)が示された。  本稿では、本整理案および本意見募集結果の概要を紹介する。
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SH4749 中国北京インターネット法院、AI生成物の著作権を認める 中崎尚/石瀛(2023/12/22)

文章、画像や映像など、著作権による保護の対象になる作品に関して、ChatGPTなどのAIにより生成されるものが人類の創作物と同等のレベルで保護を受けることを是とするかにつき、世界各国で議論が巻き起こっている。AI生成物の著作権による保護への反対理由としては、①AI自体は美に共感する感受性も創作の意思もなく、著作物として保護されるための要件を充足しないこと、②人間による知的労働および身体労働が大幅に省略され、生成の過程で人間の主導性あるいは創作的寄与が少ないにもかかわらず、著作物として保護すれば、人間の能力を超えた膨大な数のAI作品によって淘汰されかねないこと、③自ら筆を執るクリエイターの「画風」「作風」などを学習したAIによって、当該クリエイター風のAI作品が氾濫し、クリエイター本人が損失を被っていることなどが挙げられる。
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SH4727 シンガポール:知的財産・無形資産の情報開示・発信及びそれらを活用した投融資機会の拡大に向けた新たなガイドライン 酒井嘉彦(2023/12/08)

本ガイドラインは、企業が、金融機関、投資家及びビジネスパートナーを含むステークスホルダーに対して、その保有する無形資産の価値について体系的かつ透明性のある情報発信を効果的に行うための枠組み・アクションプランを提供するものである。
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SH4724 文化庁、文化審議会著作権分科会法制度小委員会(第4回) -AIと著作権に関する考え方について(骨子案) 井上乾介/福井佑理/吉田崇裕(2023/12/07)

令和5年11月20日、文化庁の第23期著作権分科会法制度小委員会の第4回会合が開催された。本稿では、本委員会で公表された「AIと著作権に関する考え方について(骨子案)」の「5.各論点について」の内容を紹介する。
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SH4703 内閣府「AI時代の知的財産権検討会」第3回の動向――AIと特許をめぐる議論について 後藤未来/市川祐輔(2023/11/24)

AI技術の急速な進展と普及に伴い、企業等における発明の創作過程でのAIの活用が進むことが予想される。これを踏まえ、「AI時代の知的財産権検討会」においては、AIを利用して行われる発明についての現行法制度の考え方を整理する必要があるという認識がなされている。
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SH4681 知的財産戦略本部、「AI時代の知的財産権検討会(第2回)」を開催――生成AIと知財をめぐる懸念・リスクへの対応等について/AI技術の進展を踏まえた発明の保護の在り方について 井上乾介/藤井駿太郎/福山和貴(2023/11/10)

知的財産戦略本部、「AI時代の知的財産権検討会(第2回)」を開催 ――生成AIと知財をめぐる懸念・リスクへの対応等について/ AI技術の進展を踏まえた発明の保護の在り方について―― アンダーソン・毛利・友常法律事務所* 弁護士・カリフォルニ...
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SH4677 生成AIとlawを巡る日本政府の議論の最新動向 ――内閣府「AI戦略会議」、「AI時代の知的財産権検討会」等 後藤未来(2023/11/08)

昨年11月にChat GPTが公開されて以降、AIとlawを巡る国内外の議論が急ピッチで進められている。国際的な議論の大きな動きとしては、2023年5月19日から21日にかけて開催されたG7広島サミットにおいて、G7 Hiroshima Leaders’ Communiquéが公表され、その中で、特に生成AIに関する国際的な議論のため「広島AIプロセス」を創設することとされた。
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SH4672 文化庁、文化審議会著作権分科会法制度小委員会(第3回)――「生成AIに関する各国の対応について」および有識者ヒアリング 井上乾介/福井佑理/吉田崇裕(2023/11/01)

本委員会において配布された「生成AIに関する各国の対応」(資料4)では、日本、欧州連合(EU)、米国、ドイツおよびイギリスにおいて生成AIに適用される現行法令および現在審議・検討中の法制の概要をまとめている。
取引法務

SH4657 知的財産戦略本部「AI時代の知的財産権検討会(第1回)」を開催 ――AIと知的財産権等との関係をめぐる課題について対応方策等を検討―― 上西拓也(2023/10/17)

2023年10月4日、内閣府知的財産戦略本部は、生成AIをはじめとするAI技術の急速な進歩が惹起する、AIと知的財産権等との関係をめぐる課題への対応について、必要な対応方策等を検討するための「AI時代の知的財産権検討会」(以下、本検討会)第1回を開催した。