◇SH1210◇経団連、会員企業に「働き方改革」および「夏の生活スタイル変革(ゆう活)」に関する要請を行う(2017/06/05)

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経団連、会員企業に「働き方改革」および
「夏の生活スタイル変革(ゆう活)」に関する要請を行う

--厚労相・経産相連名による要請書--


 日本経済団体連合会は5月25日、会員企業の代表者宛に「働き方改革」および「夏の生活スタイル変革(ゆう活)」に関する要請を行った。

  「働き方改革」については、政府が最重要課題の一つとしており、3月28日、働き方改革実現会議において「働き方改革実行計画」を決定している。同計画は時間外労働の上限規制の導入等を盛り込んでおり、経団連によると「同計画は、日本経済の再生に向けて、多様な人材が最大限に能力を発揮することができる社会を創ることを目的としており、同計画を踏まえ、政労使が一丸となり、働き方改革を加速させていく必要」があるとしている。

 こうした中で、厚生労働省および経済産業省より、経団連に対して、後掲要請がなされたということで、経団連としては「別添の要請書をご確認いただき、夏季には朝早めに出勤し、夕方明るいうちに職場を出る生活スタイルへの変革など、各社のご事情に応じた働き方改革の実現策について、労使でご検討いただきたく存じます」としている。

 要請書によると、政府では一昨年から、明るい時間が長い夏の間は、朝早くから働き始め、夕方以降を家族と過ごす時間などに充てられるよう、「朝型勤務」や「フレックスタイム制」などの推進により夏の生活スタイルを変革する国民運動を「ゆう活」として展開し、今年2月からは「プレミアムフライデー」も開始しているとしている。

 その上で、「国家公務員については、よリ一層の業務の効率化を図り、朝型勤務やフレックスタイム制等を活用するなど、本年度も働き方を含めた生活スタイルの変革に向けた取組を率先すること」としており、「本年も各企業においても、それぞれの企業の実情に応じた労使の自主的な取組を行っていただくこと」を期待しているとしている。

 そして、本年の取組みでは、「『ゆう活』は単なる始業時刻の前倒しではなく、本来の趣旨は仕事と生活の調和の実現であり、業務の効率化に併せて取り組むことが重要であることなどのポイントや、これまで各企業において積み重ねてきていただいた取組事例を周知しながら、広く『ゆう活』が浸透するよう展開」していくこととしている。
 

  1. ○「働き方改革」及び「夏の生活スタイル変革(ゆう活)」に関する要請書
    (厚生労働大臣・経済産業大臣、5月24日)

     政府では、労働力人口が減少していく中、女性や高齢者が働きやすく、また、意欲と能力のある者が活躍しやすい職場環境を作り、労働生産性を上げて成長を持続させるため、長時間労働の削減などの「働き方改革」を推進しております。「働き方改革」は、本年3月28日に政府としてまとめた「働き方改革実行計画」においても「日本経済再生に向けて、最大のチャレンジ」と位置づけられるなど、非常に重要な課題です。

     「働き方改革」の実現のためには、日本の企業文化、日本人のライフスタイル、日本人の働くということに対する考え方そのものを転換し、これまでの働き方を大きく見直すことが必要です。各々の企業においては、長時間労働を前提としたこれまでの労働慣行を改めたり、年次有給休暇を取得しやすい雰囲気を醸成するなど、それぞれの実情に応じた取組を行うことが望まれます。

     こうした「働き方改革」の一環として、政府として一昨年から、明るい時間が長い夏の間は、朝早くから働き始め、夕方以降を家族と過ごす時間などに充てられるよう、「朝型勤務」や「フレックスタイム制」などの推進により夏の生活スタイルを変革する国民運動を「ゆう活」として展開しています。また、本年2月からは、働き方改革を促し、消費活性化のきっかけとするため、月末金曜日の早期退社を促す「プレミアムフライデー」も開始されたところです。
     国家公務員については、よリ一層の業務の効率化を図り、朝型勤務やフレックスタイム制等を活用するなど、本年度も働き方を含めた生活スタイルの変革に向けた取組を率先することとしています。

     つきましては、本年も各企業においても、それぞれの企業の実情に応じた労使の自主的な取組を行っていただくことを期待しております。

     本年の取組におきましては、「ゆう活」は単なる始業時刻の前倒しではなく、本来の趣旨は仕事と生活の調和の実現であり、業務の効率化に併せて取り組むことが重要であることなどのポイントや、これまで各企業において積み重ねてきていただいた取組事例を周知しながら、広く「ゆう活」が浸透するよう展開してまいります。

     これまでも貴団体からは、傘下団体・企業等への「働き方改革」や「ゆう活」に関する周知啓発に関し格別の御協力を賜ってきたところでありますが、改めてこの取組の趣旨を御理解いただき、傘下団体・企業等に対します周知啓発に向けた御協力の程、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 

  1. 経団連、「働き方改革」および「夏の生活スタイル変革(ゆう活)」に関する要請について(25日)
    http://www.keidanren.or.jp/announce/2017/0525.html
     
  2. 参考
  3. ○ 働き方改革実行計画(平成29年3月28日働き方改革実現会議決定)
    http://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/hatarakikata.html#menu5
     
  4. (ゆう活関連)
  5. ○「夏の生活スタイル変革」に関する次官級連絡会議(平成27年4月24日)
    http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/summerstyle/renraku/
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