電子商取引・プラットフォーム SH5638 欧州議会の域内市場・消費者保護委員会がデジタルサービス上で未成年者を保護する施策を求める報告書を公表、Digital Service Act(デジタルサービス法)・Digital Fairness Act(デジタル公正法)への影響を探る 中崎尚(2025/11/20)
子どもたちがオンライン上で直面するリスクの高まりを抑制するため、欧州議会の域内市場・消費者保護委員会(以下「IMCO」という。)のメンバーから、欧州委員会(以下「EC」という。)に対し、EUのデジタルサービス法(Digital Service Act、以下「DSA」という。)(2024年2月17日より完全施行済み)の迅速な施行を求める報告書(以下「本報告書」という。)が公表された[1][2]。同報告書では、エンドレススクロール、自動再生、ギャンブルのような感覚を与えるゲーム機能など、子どもを画面に釘付けにする設計に対処することを、ECに求めている。報告書の内容が、今後のEUの施策、とりわけDSAおよび審議中のデジタル公正法(Digital Fairness Act、以下「DFA」という。)に与える影響を探る。