SH5126 証券取引等監視委、野村證券の国債取引の相場操縦疑いで金融庁に課徴金納付命令発出を勧告――長期国債先物「見せ玉」による重層的発注・取消率98%の2021年事案、算定課徴金額は2,100万円余 (2024/10/03)

組織法務金商法違反対応(インサイダー等)

証券取引等監視委、野村證券の国債取引の相場操縦疑いで
金融庁に課徴金納付命令発出を勧告
――長期国債先物「見せ玉」による重層的発注・取消率98%の2021年事案、算定課徴金額は2,100万円余――

 

 証券取引等監視委員会は9月25日、野村證券(本店・東京都中央区。野村ホールディングス〔東証プライム市場・名証プレミア市場上場〕の100%子会社)の自己勘定取引に従事していた者が業務に関し2021年に行った長期国債の先物取引に係る金融商品取引法159条2項1号違反(いわゆる見せ玉による相場操縦)の疑いで同法174条の2第1項・金融庁設置法20条1項に基づき、同社に対して課徴金納付命令を発出することを金融庁に勧告した。

 証券取引等監視委員会によると、当該従事者は2021年3月9日8時45分49秒ころ~14時16分59秒ころの間、大阪取引所に上場されていた長期国債先物2021年3月限月につき売買を誘引する目的をもって「最良売り気配あるいはこれに劣後する価格に複数の売り注文を重層的に入れて売り板を厚くした上で、同先物を下値で買い付け、又は、最良買い気配あるいはこれに劣後する価格に複数の買い注文を重層的に入れて買い板を厚くした上で、同先物を上値で売り付けることを交互に繰り返す」などの手法により(1)合計2,466単位の売付けの申込みを行うとともに合計462単位を買い付け、一方で(2)合計1,619単位の買付けの申込みを行うとともに合計462単位を売り付けるなどした。

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証券取引等監視委、野村證券株式会社による長期国債先物に係る相場操縦に対する課徴金納付命令の勧告について
https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2024/2024/20240925-1.html

野村證券、本日の証券取引等監視委員会による勧告について
https://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20240925/20240925.html

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