人的資本経営の実践と情報開示の実務対応
第20回:人材版伊藤レポート2.0が示す「5つの共通要素」の解説(その6)
日比谷タックス&ロー弁護士法人
弁護士 堀 田 陽 平
第2部 人的資本経営の実践
第20回:人材版伊藤レポート2.0が示す「5つの共通要素」の解説(その6)
【今回の狙い】 今回は、「人材版伊藤レポート2.0」が示した「5つの共通要素」、「共通要素5」について解説します。
【今回の主なターゲット】
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1 共通要素5「時間や場所にとらわれない働き方」
⑴ 概要
共通要素5「時間や場所にとらわれない働き方」として示されている項目は、以下のとおりです。
① リモートワークを円滑化するための、業務のデジタル化の推進 ② リアルワークの意義の再定義と、リモートワークとの組み合わせ |
共通要素5は、他の「3つの視点」、「5つの共通要素」と比べると、やや細かい人事施策の色合いが強い項目です。
それほど多くのことが書かれているわけではないですが、以下、解説します。
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(ほった・ようへい)
2016年弁護士登録(第69期。第二東京弁護士会)。2017年鳥飼総合法律事務所入所。
2018年7月現在の事務所へ移籍。2018年10月から経済産業省経済産業政策局産業人材政策室(当時。現在は「課」)に任期付き職員として着任。
経済産業省では、兼業・副業の推進、テレワークの推進、フリーランス政策等の柔軟な働き方に関する政策立案や、人材版伊藤レポートの策定等の人的資本経営の推進に関する政策立案等に従事。経済産業省から帰任後も人的資本経営の実践・開示に関するセミナーや寄稿を行う。