SH4168 日野自動車、エンジン認証不正問題を巡り経営責任明確化・再発防止報告書・改革方針を発表――約20年にわたる不正に対して本年中3回の行政処分、内部統制システム強化を含む「3つの改革」を具体化 (2022/10/19)

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日野自動車、エンジン認証不正問題を巡り経営責任明確化・再発防止報告書・改革方針を発表
――約20年にわたる不正に対して本年中3回の行政処分、内部統制システム強化を含む「3つの改革」を具体化――

 

 日野自動車(本社・東京都日野市、東証プライム市場・名証プレミア市場上場)は10月7日、適時開示資料「認証不正問題への対応について」を発表した。

 同社が型式指定に係る試験において不正行為を行ったエンジンに関し、国土交通省が同社への立入検査結果を踏まえて9月9日、排出ガス性能が基準に満たないと確認されたエンジンにつき型式指定の取消しに向けた手続を開始するなどの対応を発表した際に「二度とこうした不正行為を起こさない体制への抜本的な改革を促すべく」道路運送車両法に基づく「型式指定に係る違反の是正命令」が発出。国交省が指摘した(1)型式指定申請体制における問題、(2)開発部門の業務実施体制における問題、(3)社内全体の技術管理体制における問題を巡り、同社には抜本的な再発防止策の策定と違反の是正が命じられていた。

 再発防止策については1か月以内の報告が求められており、国交省に対して今般「型式指定に係る違反に対する再発防止報告書」を提出するとともにこれを公表。併せて、同社の「経営責任の明確化」に関する発表および「二度と不正を起こさないための『3つの改革』の策定・公表」がなされたものである。同社の発行済株式総数の50.14%(3月31日現在)を所有するトヨタ自動車においては10月7日、「トヨタとしても、今回公表された日野の取り組みが実効力を伴うものになるよう、今後も協力を継続してまいります」などと発表。(ア)日野自動車から依頼される小型トラック用エンジンの認証業務など支援可能な領域や業務を通じて協力する旨とともに(イ)「影響を受けている仕入先様への対応」などについて、トヨタ自動車が培った知見の共有を通じた支援を実施していく旨を表明している。

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