◇SH2751◇ユニゾホールディングス株券に対するエイチ・アイ・エス公開買付けは応募皆無で不成立――対抗TOBで株価は買付価格を1千円上回る水準に、エイチ・アイ・エスは新規TOBの可能性も (2019/09/03)

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ユニゾホールディングス株券に対するエイチ・アイ・エス公開買付けは応募皆無で不成立

――対抗TOBで株価は買付価格を1千円上回る水準に、エイチ・アイ・エスは新規TOBの可能性も――

 

 エイチ・アイ・エスは8月24日、同社がユニゾホールディングス(以下「ユニゾHD」という)の普通株式を対象として7月11日から8月23日まで実施していた公開買付けについて、株主からの応募がなかったとし、応募株券等の買付け等を行わないと発表した。

 エイチ・アイ・エスは本公開買付けの実施を7月10日に公表。買付予定数およびその上限を13,759,700株に設定し、買付け前の株券等所有割合4.79%を買付け後において45.00%に高めることを企図していたが(公開買付けに至る経緯等について、SH2693 ユニゾホールディングス、エイチ・アイ・エスによる公開買付けで特別委員会を設置――事前協議なく開始されたTOBに対応、社外取締役5名全員が委員に就任 (2019/07/26)既報)、その後、ユニゾHDは7月23日、「留保」とする第1次意見表明とエイチ・アイ・エスへの質問を行い、これを経て8月6日、ユニゾHD特別委員会の答申を受けたかたちで「反対」の意見表明を同日開催の取締役会で決議。ここに至り敵対的TOBへと進展したことに加え、ユニゾHD側が8月16日、1)サッポロ合同会社を公開買付者とする新たな公開買付けの実施と本公開買付けへの賛同の意見表明を発表、2)ユニゾHDをサッポロ合同会社の完全子会社としたうえで非公開化するものであったことから注目されていた(新たな公開買付けに至る経緯、サッポロ合同会社側と締結した覚書の内容等について、SH2733 ユニゾホールディングスがエイチ・アイ・エス公開買付けに反対、新規の公開買付けに賛同を表明――敵対的TOBに進展、ユニゾHD側は対抗TOBで非公開化へ (2019/08/23)既報)。

 サッポロ合同会社による公開買付けは届出当初の買付期間を8月19日〜10月1日の30営業日、ユニゾHDの普通株式を対象としてその全株の取得を目的とし、買付予定数の下限を22,813,500株(所有割合にして66.67%。公開買付け後に所有する議決権数の合計がユニゾHDの総議決権の3分の2以上となる)と設定。買付価格を1株4,000円としている。

 エイチ・アイ・エスは、8月24日の発表で株主からの応募がまったくなく、買付けを行わないこととともに、買付けの前後において株券等所有割合が変わっていないことを明らかにしたうえで、同月28日にはユニゾHD普通株式に対する同社の今後の方針を発表。このなかで、1)サッポロ合同会社による公開買付けの期間中に買付価格3,100円以上で新たに公開買付けを実施したり買い増したりする予定はないとしつつ、2)「当該公開買付けが不成立となった場合」かつ「ユニゾHD普通株式の株価が3,100円またはエイチ・アイ・エスがその時点のユニゾHDの企業価値を勘案のうえ適当と考える水準で推移することになった場合」には、エイチ・アイ・エスが設定した買付価格(3,100円)をベースに新たに買付価格を設定して公開買付けを実施または買増しすることを検討する可能性があると表明した。

 なお、ユニゾHD普通株式はエイチ・アイ・エスによる公開買付けが公表された7月10日の終値が2,390円(前日比400円高)、その後は8月13日の高値3,755円をピークに3,000円台へと急騰して推移。サッポロ合同会社側による公開買付けの報道があった8月16日には同日終値4,165円(前日比565円高)とさらに値を上げ、8月21日の高値4,490円をピークに4,000円台前半で売買されている状況にある。

 

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