内閣官房と関係省庁、新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた
就職・採用活動及び内定者への配慮について関係団体に要請
――企業説明会の開催の必要性の検討、内定取消しの防止等――
内閣官房・文部科学省・厚生労働省・経済産業省は3月13日、新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた就職・採用活動及び内定者への配慮について、関係団体に連名で要請を行った。
それによると、新型コロナウイルス感染症を防止するため、多数の学生が集まるような企業説明会については、中止、延期又は規模縮小等の対応が行われており、学生に不安が生じていることや、学生が企業を十分に理解する機会が失われることなど、今後の就職・採用活動等への影響が懸念されている。また、2019年度卒業・修了予定等の既に内定を得ている学生が、今般の影響を受けて、内定先の企業に入社できるか不安を抱いていると思われるため、その不安を解消する必要もあると指摘されているところである。
こうした状況の下、内閣官房等の関係省庁は、就職・採用活動や新卒の内定者の取扱いに特段の配慮がなされるよう、連名で関係団体に対して以下のような要請を行ったものである。
要請内容
１ 2020年度卒業・修了予定者等について
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① 企業説明会について
- ○ 現時点で全国一律の自粛要請を行うものではないが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討すること。
- ○ 開催の場合、出席者へのマスクの着用、アルコール消毒薬の設置など感染の拡大防止に十分配慮するとともに、学生が出席できなかったことをもってその後の採用選考に影響を与えることがない旨を積極的に情報発信すること。
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○ 中止・延期の場合は、学生の交通、宿泊等への影響に鑑み、可能な限り速やかに連絡を行うとともに、インターネットをはじめ多様な通信手段を活用した代替的な企業説明会を積極的に実施すること。
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② エントリーシートについて
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○ 提出期限の延長を積極的に検討するとともに、こうした対応を実施する場合には、積極的に情報発信すること。
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○ 提出期限の延長を積極的に検討するとともに、こうした対応を実施する場合には、積極的に情報発信すること。
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③ 採用・選考活動について
- ○ 学生が企業を理解する十分な機会を確保し、雇用のミスマッチを防止するため、令和2年6月1日以降の開始を遵守すること。
- ○ 採用選考日程を後倒しにするなど柔軟な日程の設定や秋採用・通年採用などによる一層の募集機会の提供を行うとともに、その旨を積極的に情報発信すること。
- ○ インターネットをはじめ多様な通信手段を活用した面接や試験を実施するとともに、その旨を積極的に情報発信すること。
２ 2019年度卒業・修了予定者について
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① 内定取消しを防止するため、あらゆる手段を講じること。
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② やむを得ない事情により採用内定の取消し又は採用時期の延期を行う場合には就職先の確保について最大限の努力を行うとともに、補償等の要求には誠意を持って対応すること。
- ※ 内定者の取扱いについては、「青少年の雇用機会の確保及び職場への定着に関して事業主、特定地方公共団体、職業紹介事業者等その他の関係者が適切に対処するための指針」（平成27年厚生労働省告示第406号）第二の一（二）採用内定・労働契約締結に当たって遵守すべき事項等を参照。
- 経産省、内閣官房、文科省、厚労省、新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた就職・採用活動及び内定者への配慮について、関係団体に要請します（3月13日）https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200313006/20200313006.html
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○ 新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた2020年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動及び2019年度卒業・修了予定等の内定者への特段の配慮に関する要請について（要請文書）
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200313006/20200313006-1.pdf -
○「青少年の雇用機会の確保及び職場への定着に関して事業主、特定地方公共団体、職業紹介事業者等その他の関係者が適切に対処するための指針」（平成27年厚生労働省告示第406号）
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000498459.pdf