SH3793 台湾:再生可能エネルギーの最近の動向(2) 德地屋圭治(2021/10/19)

取引法務業法・規制法対応

台湾:再生可能エネルギーの最近の動向(2)

長島・大野・常松法律事務所

弁護士 德地屋 圭 治

 

(承前)

2 台湾の再生エネルギーに関する最近の動向

⑴ 固定価格買取制度(FIT)

 台湾においては、日本と同様に、電力固定価格買取制度が設けられている。2021年の価格は、2021年1月7日に台湾経済部より公表されている。太陽光発電を例とすると、価格は以下の通りである。

 

2021年固定価格(太陽光発電)

種別 分類 設備容量 価格上限(上半期価格/下半期価格)
太陽光発電 屋根置型 1kW〜20 kW(不含) 5.67/5.63(台湾元/kW)
20kW〜100 kW(不含) 4.33/4.29(台湾元/kW)
100kW〜500 kW(不含) 4.00/3.92(台湾元/kW)
500kW以上 3.94/3.90(台湾元/kW)
地面置型 1kW以上 3.80/3.72(台湾元/kW)
水面置型 1kW以上 4.20/4.12(台湾元/kW)

注1:小数点3位以下は四捨五入している。

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(とくじや・けいじ)

長島・大野・常松法律事務所パートナー、上海オフィス一般代表。2003年東京大学法学部卒業。第二東京弁護士会所属。2011年University of California, Berkeley, School of Law卒業(LL.M.)、2013年Peking University Law School卒業(LL.M.)。豊富な海外法務の経験を有する(Zhong Lun、Lee and Liで研修)。
M&Aを中心に国内企業法務分野を取り扱うとともに、海外(中国大陸・台湾を含む)の企業の買収、海外企業との紛争解決、現地日系企業に関するコンプライアンス、危機管理・不祥事対応等企業法務全般に関して日本企業に助言を行っている。

 

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