知的財産戦略本部、「AI時代の知的財産権検討会(第6回)」を開催 中間とりまとめ骨子(案)の発表
アンダーソン・毛利・友常法律事務所*
弁護士 井 上 乾 介
弁護士 福 山 和 貴
弁護士 長谷川 達
1 はじめに
内閣府知的財産戦略本部が設置する「AI時代の知的財産権検討会」(以下「本検討会」という。)は、2024年3月21日に第6回が開催された。
本検討会は、2023年10月4日に第1回、同年10月18日に第2回、同年11月7日に第3回、同年12月11日に第4回、2024年1月26日に第5回が開催されてきており、第6回では、これまでに議論・検討されてきた、著作権を含む知的財産権全体と生成AIとの関係に関する中間とりまとめ骨子(案)[1](以下「本とりまとめ骨子」という。)が示された。
本稿では、これまでの議論で示されていなかった論点や考え方を中心に、本とりまとめ骨子の概要を紹介する。
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(いのうえ・けんすけ)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所 スペシャル・カウンセル。2004年一橋大学法学部卒業。2007年慶応義塾大学法科大学院卒業。2008年弁護士登録(東京弁護士会)。2016年カリフォルニア大学バークレー校・ロースクール(LLM)修了。2017年カリフォルニア州弁護士登録。著作権法をはじめとする知的財産法、個人情報保護法をはじめとする各国データ保護法を専門とする。
(ふくやま・かずき)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所アソシエイト。一橋大学法学部・一橋大学法科大学院卒業。2022年弁護士登録(第一東京弁護士会)。
(はせがわ・いたる)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所アソシエイト。2021年中央大学法学部卒業。2022年東京大学法科大学院中退。2023年弁護士登録(東京弁護士会)。
アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 https://www.amt-law.com/
<事務所概要>
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