
SH5462 ISSB、IFRS S2号のGHG排出量開示要件に関する改訂案を公表 宮川賢司/香川遼太郎(2025/05/22)
国際サステナビリティ基準審議会(International Sustainability Standards Board)(以下「ISSB」という。)は、2023年6月26日、サステナビリティ開示のグローバルな枠組みを示す最初の基準として、「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的な開示要求事項(IFRS S1)」(以下「IFRS S1号」という。)および「気候関連開示(IFRS S2)」(以下「IFRS S2号」といい、IFRS S1号と合わせて「IFRS S1号/S2号」という。)を公表しているが[1]、2025年4月28日、IFRS S2号の改訂案として公開草案「温室効果ガス排出の開示に対する修正(IFRS S2号の修正案)」(以下「本公開草案」という。)を公表した[2]。
本稿では、本公開草案の概要および改訂が提案されている理由について概観する。