企業法務フロンティア
インターネットサービスが目指す「個人信用のスコア化」
日比谷パーク法律事務所
弁護士 若 松 牧
2018年4月に経済産業省が発表した電子商取引に関する市場調査によれば、2017年のネットオークション市場規模は1兆1200億円と前年比3.2%増、フリマアプリ市場規模は4835億円と前年比58.4%増の伸び率となっている。こうしたヤフオク等のネットオークションや、メルカリ等のフリマアプリの普及によるインターネットを介した個人間取引のツールの多様化・簡易化により、個人があらゆる人と簡便に商品を売買することが可能になった反面、個人間取引のトラブルも急増している。こうした中で昨今、「誰でも利用できるインターネット空間」から、「公正な人のみが取引できるインターネット市場」に市場整備をするニーズが高まっている。
そこで注目されているのが、「個人信用のスコア化」である。個人信用のスコア化は、個人の信用度合いを可視化し、不正行為者をブラックリスト化して市場から閉め出すとともに、取引の相手方の選択を容易にする。
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