SH5049 EU AI Act、2024年8月1日に発効 後藤未来/前田康熙(2024/08/07)

そのほか新領域

EU AI Act、2024年8月1日に発効

アンダーソン・毛利・友常法律事務所*

弁護士・弁理士 後 藤 未 来

弁護士 前 田 康 熙

 

1 はじめに

 EU AI Act(Regulation(EU) 2024/1689[1]。以下「本AI規則」という)が、2024年7月12日に公布され、同年8月1日に発効する。本AI規則は、2021年4月にファーストドラフトが公表されたのち、修正を重ね、2024年5月にEU理事会において採択されたものである。本AI規則は、「世界初の包括的なAI法[2]」であり、他の法域のAI規制に与える影響も注目されるほか、域外適用も定められていることから、EU域外の事業者にとっても注意が必要である。

 なお、本AI規則は、EUの「Regulation」として採択・制定されているため、その性質上、EUの各加盟国においてそのまま(各加盟国の批准手続を経ずに)法的拘束力を有する。

 以下では、本AI規則の内容を概観する。

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(ごとう・みき)

アンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナー、弁護士・ニューヨーク州弁護士。理学・工学のバックグラウンドを有し、知的財産や各種テクノロジー(IT、データ、エレクトロニクス、ヘルスケア等)、ゲーム等のエンタテインメントに関わる案件を幅広く取り扱っている。ALB Asia Super 50 TMT Lawyers(2021、2022)、Chambers Global(IP分野)ほか選出多数。AIPPIトレードシークレット常設委員会副議長、日本ライセンス協会理事。

 

(まえだ・こうき)

アンダーソン・毛利・友常法律事務所アソシエイト。2020年東京大学法学部卒業。2022年東京大学法科大学院卒業。2023年弁護士登録(第一東京弁護士会)。

 

 

アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 https://www.amt-law.com/

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