☆ミャンマー:新型コロナウイルスの影響まとめ(速報) 長谷川良和(2020/03/16)

2020年3月12日号
ミャンマー:新型コロナウイルスの影響まとめ(速報)

                                                                                長島・大野・常松法律事務所

弁護士 長谷川 良和

はじめに

 3月11日、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスの感染が「パンデミック(世界的流行)」に該当すると発表し、国から国への感染の広がりの制御が難しい状態にあるとの認識を示しました。感染拡大に伴う国内の各種法律問題に加え、海外に子会社・関係会社を抱える企業からの問い合わせも増えているため、速報ベースで各国の方針や影響拡大状況の概要につきお知らせ致します。なお、本記事は感染拡大が続く間、不定期に配信していきたいと思いますが、同感染症の拡大状況については日々状況が変化している中、本記事の内容がその後変更・更新されている可能性については十分ご留意の上参照ください。本記事の内容は、特段記載のない限り、2020年3月10日夜時点で判明している情報に基づいています。

 

全体概況  死亡者:0人、感染者数(累計):0人(3月10日現在)

 ミャンマーでは、未だ感染者は確認されていない。政府はCOVID-19を法定感染症に指定し、感染者が多い地域を順次、入国禁止の対象地域に追加すること等によって水際対策の強化を図っている。

 

主な政府発表

  1. ・COVID-19を法定感染症に指定(2月28日通達)。
  2. ・所定の症状がある場合、指定病院での隔離措置を講じる。

 

渡航情報

  1. ・過去14日間以内に中国2省(湖北省、浙江省)、韓国の一部地域(大邱広域市、慶尚北道清道郡、慶尚北道慶山市、安東市、永川市、漆谷郡、義城郡、星州郡及び軍威郡)、イラン3地域(テヘラン、コム、ギラン)に滞在歴ある外国人の入国を禁止。
  2. ・上記地域を除く中国(香港とマカオを含む)及び韓国からの入国者に、検疫所長が指定する場所での14日間の待機を要求。

 

(はせがわ・よしかず)

東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科修了、Columbia University School of Law(LL.M.)卒業。三菱商事株式会社勤務、Allen & Gledhill LLP(シンガポール)出向を経て、2013年1月から長島・大野・常松法律事務所シンガポール・オフィス勤務。

シンガポールを拠点に、シンガポール、マレーシア、ミャンマーを含む東南アジアその他アジア地域において、進出、日常的な法務問題、M&A、ジョイント・ベンチャー、危機対応、エネルギー・インフラ案件等、日系企業が直面する法律問題を幅広くサポートしている。

長島・大野・常松法律事務所 http://www.noandt.com/

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