内閣府、女性版骨太の方針2024を公表
アンダーソン・毛利・友常法律事務所*
弁護士 神 尾 有 香
弁護士 西 内 愛
1 はじめに
内閣府は、2024年6月11日、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2024(女性版骨太の方針2024)」を公表した[1]。女性版骨太の方針は、女性活躍・男女共同参画の取組を加速するために、毎年6月をめどに決定され、各府省の概算要求に反映されている。
今回の「女性版骨太の方針2024」においては、「人材の育成」を横串に据え、次の4つの柱に沿って、持続的で広がりのある取組の推進を目指すとしている。
Ⅰ 企業等における女性活躍の一層の推進 Ⅱ 女性の所得向上・経済的自立に向けた取組の一層の推進 Ⅲ 個人の尊厳と安心・安全が守られる社会の実現 Ⅳ 女性活躍・男女共同参画の取組の一層の加速化 |
「女性版骨太の方針2024」の内容は多岐にわたるが、本稿では、特に企業への影響が大きいIおよびIIを中心に概説する。
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(かみお・ゆか)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナー。2006年慶應義塾大学法学部卒業。2007年弁護士登録(第一東京)。2013年University of Pennsylvania Law School(LL.M., Certificate in Business and Law The Wharton School)修了。2014年ニューヨーク州弁護士登録。
労働案件を中心として、国内外の企業・組織に対し、訴訟対応、ハラスメント調査、コンプライアンス、その他人事・労務に関する諸問題についてのアドバイス等、幅広いリーガルサービスを提供しており、日本の労働法制に知見のない依頼者へのアドバイスも日常的に行っている。
(にしうち・あい)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所アソシエイト。2009年慶応義塾大学法学部卒業。2011年東京大学法科大学院卒業。2012年弁護士登録(第一東京弁護士会)。2023年英国Queen Mary, University of London (LL.M.)修了、同年12月英国弁護士(Solicitor, England and Wales)登録。経営法曹会議会員。労働法務を中心に、国内外のクライアントに対しアドバイスを行っている。
アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 https://www.amt-law.com/
<事務所概要>
アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業は、日本における本格的国際法律事務所の草分け的存在からスタートして現在に至る、総合法律事務所である。コーポレート・M&A、ファイナンス、キャピタル・マーケッツ、知的財産、労働、紛争解決、事業再生等、企業活動に関連するあらゆる分野に関して、豊富な実績を有する数多くの専門家を擁している。国内では東京、大阪、名古屋に拠点を有し、海外では北京、上海、香港、シンガポール、ホーチミン、バンコク、ジャカルタ等のアジア諸国に拠点を有する。
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