SH5162 欧州委、欧州森林破壊防止DD規則の施行の12ヵ月延期提案等を公表 髙嵜直子/藤田琴(2024/10/28)

組織法務サステナビリティ

欧州委、欧州森林破壊防止DD規則の施行の12ヵ月延期提案等を公表

アンダーソン・毛利・友常法律事務所*

弁護士 髙 嵜 直 子

弁護士 藤 田   琴

 

1 はじめに

 欧州委員会は、2024年10月2日、「欧州森林破壊防止DD規則(Regulation on Deforestation-free Products)」[1](以下「EUDR」という。)の企業への適用開始の延長を提案するとともに、ガイダンス資料および国際協力の枠組みに関する資料を発表した[2]。欧州議会と欧州理事会が上記提案を承認すれば、大企業については2025年12月30日、中小企業については2026年6月30日から適用されることになり、1年程度の準備期間が追加で与えられることになる。しかし、EUDRの規制対応のためには相応の準備期間を要すると思われるため、EUDRの適用を受け得る事業者においては引き続き準備を進めるとともに、EUにおける動向を継続的に注視する必要がある。

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(たかさき・なおこ)

アンダーソン・毛利・友常法律事務所スペシャルカウンセル。2004年東京大学法学部卒業。2006年東京大学法科大学院卒業。2007年弁護士登録(第一東京弁護士会)。2012年Stanford School of Law(LL.M.)修了。2013年ニューヨーク州弁護士登録。インドネシア及びシンガポールの大手法律事務所、経済産業省通商政策局国際経済紛争対策室への出向経験を有する。主な業務取扱分野は、WTO/国際通商法務、海外事業展開の支援等

 

(ふじた・こと)

アンダーソン・毛利・友常法律事務所アソシエイト。2019年京都大学法学部中退(3年次修了後、法科大学院へ飛び級進学)。2021年京都大学法科大学院卒業。2022年弁護士登録(第2東京弁護士会所属)。

 

アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 https://www.amt-law.com/

<事務所概要>
アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業は、日本における本格的国際法律事務所の草分け的存在からスタートして現在に至る、総合法律事務所である。コーポレート・M&A、ファイナンス、キャピタル・マーケッツ、知的財産、労働、紛争解決、事業再生等、企業活動に関連するあらゆる分野に関して、豊富な実績を有する数多くの専門家を擁している。国内では東京、大阪、名古屋に拠点を有し、海外では北京、上海、香港、シンガポール、ホーチミン、バンコク、ジャカルタ等のアジア諸国に拠点を有する。

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