個人情報保護委員会、「令和6年度第2四半期における監視・監督権限の行使状況の概要」および「令和6年度第2四半期における漏えい等報告の処理状況」を公表
アンダーソン・毛利・友常法律事務所*
弁護士 井 上 乾 介
弁護士 中 原 隆 雅
弁護士 佐 藤 大 来
1 はじめに
個人情報保護委員会(以下「委員会」という。)は、2024年12月4日に「令和6年度第2四半期における監視・監督権限の行使状況の概要」[1]および「令和6年度第2四半期における漏えい等報告の処理状況」[2]を公表した[3]。
「監視・監督権限の行使状況の概要」および「漏えい等報告の処理状況」は、個人情報の保護に関する法律(以下「個情法」という。)をはじめとする法執行(監視・監督活動)に関する内容を取りまとめたものであり、委員会は、国民にその監視・監督活動を広く周知し、事業者や行政機関等における個人情報の適正な取扱いを促進することを目的として、令和6年度第1四半期からこれらを公表している。
本稿では、「令和6年度第2四半期における監視・監督権限の行使状況の概要」および「令和6年度第2四半期における漏えい等報告の処理状況」の概要を紹介する。
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(いのうえ・けんすけ)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所 スペシャル・カウンセル。2004年一橋大学法学部卒業。2007年慶応義塾大学法科大学院卒業。2008年弁護士登録(東京弁護士会)。2016年カリフォルニア大学バークレー校・ロースクール(LL.M.)修了。2017年カリフォルニア州弁護士登録。著作権法をはじめとする知的財産法、個人情報保護法をはじめとする各国データ保護法を専門とする。
(なかはら・たかまさ)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所スペシャル・カウンセル。2008年一橋大学法学部卒業。2010年慶應義塾大学法科大学院卒業。2011年検事任官。2015年University of Minnesota(LL.M)卒業。2016年Vanderbilt University (LL.M.)卒業。2022年弁護士登録(第一東京弁護士会)。不正調査・情報漏えいを中心に個人情報保護法や不正競争防止法の領域を数多く取り扱っている。
(さとう・たいき)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所アソシエイト。2022年慶應義塾大学法学部卒業。2023年弁護士登録(第一東京弁護士会)。
アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 https://www.amt-law.com/
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