アルゼンチンにおける外資規制
――更なる規制緩和へ――
西村あさひ法律事務所
弁護士 古 梶 順 也
1 はじめに
2016年4月にデフォルト状態を解消して15年振りに国際金融市場に復帰し、マクリ政権による規制緩和・外資導入策の下で投資環境が整いつつあるアルゼンチンへの新規展開を検討している日本企業も少なくないと思われる。
アルゼンチンにおいては、かつては、外貨の流入量・流出量をコントロールし為替レートを安定させるための厳しい外国為替規制があり、これはアルゼンチンで事業を営む外国企業にとって大きな障害となっていた。しかしながら、マクリ政権による外資を呼び込むための一連の規制緩和策によって、当該外国為替規制は大幅に緩和された。
本稿では、当該緩和がなされた後のアルゼンチンにおける外国為替規制の概要を、アルゼンチンにおける一般的な外資規制の概要とともに説明する。
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