SH5310 文化審議会著作権分科会政策小委員会、「法制度に関するワーキングチーム」(第2回)を開催 後藤未来/清水ゆうか(2025/02/06)

取引法務そのほか新領域特許・商標・意匠・著作権

文化審議会著作権分科会政策小委員会、「法制度に関するワーキングチーム」(第2回)を開催

アンダーソン・毛利・友常法律事務所*

弁護士 後 藤 未 来

弁護士 清 水 ゆうか

 

1 はじめに

 文化審議会著作権分科会政策小委員会は、AIと著作権をめぐる課題を含む著作権法制度に関する議論を行うため、2024年5月10日に「法制度に関するワーキングチーム」(以下「本ワーキングチーム」という。)の設置を決定した[1]。これを受けて、同年7月10日には本ワーキングチームの第1回が[2]、同年12月24日には第2回がそれぞれ開催された[3]。第2回の本ワーキングチームでは、DX化が急伸する現代におけるコンテンツ産業界の活況や著作権侵害事案の増加という環境下において著作物の利用円滑化と権利保護・適切な対価還元によるコンテンツ創作の好循環の実現が図られることが望ましい等の観点から[4]、主に次の2点について議論が行われた。

① 著作権に係る権利執行の実効性を確保するための出版登録制度の見直し

② 生成AIと著作権に関する諸問題

 本稿ではこれらの議論の内容について概観する。

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(ごとう・みき)

アンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナー、弁護士・ニューヨーク州弁護士。理学・工学のバックグラウンドを有し、知的財産や各種テクノロジー(IT、データ、エレクトロニクス、ヘルスケア等)、ゲーム等のエンタテインメントに関わる案件を幅広く取り扱っている。ALB Asia Super 50 TMT Lawyers(2021、2022)、Chambers Global(IP分野)ほか選出多数。AIPPIトレードシークレット常設委員会副議長、日本ライセンス協会理事。

 

(しみず・ゆうか)


アンダーソン・毛利・友常法律事務所アソシエイト。2022年慶應義塾大学法学部卒業。2023年弁護士登録(第一東京弁護士会)。

 

アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 https://www.amt-law.com/

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