取引法務

資金決済法・デジタル資産

SH5264 第6回金融審議会 資金決済制度等に関するワーキング・グループの議題について 波多野恵亮/林敬祐(2025/01/07)

2024年12月9日、金融庁の「金融審議会 資金決済制度等に関するワーキング・グループ」(以下「資金決済WG」という。)の第6回[1](以下「第6回決済WG」という。)が開催され、以下の点が議題とされた。本稿では、これらの議題に関する議論の内容を概説する。 第一種資金移動業の滞留規制の緩和 クロスボーダー収納代行への規制のあり方
電子商取引・プラットフォーム

SH5261 オーストラリア、16歳未満のSNS利用禁止案可決 井上乾介/風間凜汰郎/石瀛(2024/12/27)

本改正案は、SNS事業者に対し、16歳未満のオーストラリアのユーザーがSNSアカウントを保有することを禁止するために合理的な措置を講じる義務を課すものであり、これまでの諸外国の規制と比べても特に厳しい規制となっている[2]。  本稿では、本改正案の内容を概観し、実務への示唆を検討する。
競争法(独禁法)・下請法

SH5256 公取委、関家具の多機能チェア販売を巡り「再販売価格の拘束」で排除措置命令 ――「参考売価」販売の事前同意取得、小売事業者の販売価格監視、値引販売事業者への出荷価格引上げなど(2024/12/25)

公正取引委員会は12月19日、家具卸売業などを営む関家具(本社・福岡県大川市)が「Ergohuman」の商標が付された椅子の販売に関して取引先小売事業者に対し、同社が定めた「参考売価」で販売するようにさせていた行為が独占禁止法2条9号4号(再販売価格の拘束)イに該当し、同法19条(不公正な取引方法の禁止)に違反するとして関家具に同日、同法20条2項に基づき排除措置を命じたと発表した。
個人情報保護法

SH5255 個人情報委、不正アクセスによる個人データ漏えい防止のための注意喚起 池田美奈子(2024/12/24)

本注意喚起では、報告された不正アクセスによる個人データの漏えい等事案を8つの事例に類型化し、それぞれ原因及び対策例が公表されている。本稿では、そのうち3つについて紹介、解説する。
資金決済法・デジタル資産

SH5254 第5回金融審議会 資金決済制度等に関するワーキング・グループの議題について 波多野恵亮/林敬祐(2024/12/24)

2024年11月21日に金融庁において開催された「第5回金融審議会 資金決済制度等に関するワーキング・グループ」(以下「第5回資金決済WG」という。)では以下の点が議題とされた。 ・暗号資産および電子決済手段の取引の仲介に係るライセンスの創設 ・預金取扱金融機関による電子決済手段の発行の可否 ・特定信託受益権型電子決済手段の発行見合い金の管理・運用方法の拡大 ・特定信託受益権の移転へのトラベル・ルールの適用
特許・商標・意匠・著作権

SH5249 知的財産戦略本部、「AI時代の知的財産権検討会中間とりまとめ」の「権利者のための手引き」を公表 井上乾介/福山和貴/長谷川達(2024/12/20)

2024年5月28日、内閣府知的財産戦略本部「AI時代の知的財産権検討会」(以下「本検討会」という。)は、「AI時代の知的財産権検討会中間とりまとめ」[1](以下「本とりまとめ」という。)を公表した[2]。同年11月15日、本検討会は、本とりまとめのポイントを権利者向けに整理した、「AI時代の知的財産権検討会「中間とりまとめ」-権利者のための手引き-」[3](以下「本手引き」という。)を公表した。本稿では、本手引きの概要を紹介する。
個人情報保護法

SH5247 G7のデータ保護・プライバシーに関するラウンドテーブル(第4回)の開催概要 後藤未来/石瀛(2024/12/19)

G7の個人情報保護とプライバシーに関する監督当局(G7 Data Protection and Privacy Authorities。以下「G7 DPAs」という。)は、2024年10月10日と11日に、ローマにおいて第4回G7データ保護・プライバシー機関ラウンドテーブル(以下「G7ラウンドテーブル」という。)を開催し、デジタル社会におけるプライバシーデータ保護に関する課題について議論を行った[1]。
特許・商標・意匠・著作権

SH5246 「すしざんまい」の商標の差止訴訟に対する知財高裁判決 後藤未来/松永大空(2024/12/19)

 日本の大手寿司チェーン「すしざんまい」を運営する株式会社喜代村(以下、「原告」という。)は、魚介類および水産加工品の輸出入ならびに販売を行うダイショージャパン株式会社(以下、「被告」という。)を被告として、商標権侵害に基づく差止めおよび損害賠償請求訴訟を提起した(東京地方裁判所令和3年(ワ)第11358号)。
組織法務

SH5245 今後の食品リサイクル制度のあり方について(案)に対する意見募集の開始 後藤未来/吉田崇裕(2024/12/18)

広島AIプロセスにおいては、まず本年9月頃に閣僚級会合を開催し、中間報告の取りまとめを行うことが予定されていたところ、9月7日に閣僚級会合が開催され、中間的な成果として、「G7広島AIプロセス G7デジタル・技術閣僚声明」が採択された。
競争法(独禁法)・下請法

SH5244 公取委、物流事業者に対する代金減額・買いたたき・不当利益提供要請の疑いを巡り橋本総業の確約計画を認定――物流特殊指定・独占禁止法19条違反のおそれ、確約措置の履行は第三者監視・報告のもと今後5年間実施へ(2024/12/18)

公取委、物流事業者に対する代金減額・買いたたき・不当利益提供要請の疑いを巡り橋本総業の確約計画を認定――物流特殊指定・独占禁止法19条違反のおそれ、確約措置の履行は第三者監視・報告のもと今後5年間実施へ――