判例コメント

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◇SH2391◇最二小判 平成30年10月19日 遺留分減殺請求事件(鬼丸かおる裁判長)

【判示事項】  共同相続人間においてされた無償による相続分の譲渡と民法903条1項に規定する「贈与」 【決定要旨】  共同相続人間においてされた無償による相続分の譲渡は、譲渡に係る相続分に含まれる積極財産及び消極財産の価額等を考慮して算定し...
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◇SH2372◇最一小判 平成30年5月10日 邸宅侵入、公然わいせつ被告事件(小池裕裁判長)

【判示事項】  いわゆるSTR型によるDNA型鑑定の信用性を否定した原判決が破棄された事例 【決定要旨】  犯行現場で採取された精液様の遺留物について実施されたいわゆるSTR型によるDNA型鑑定について、15座位のSTR型の検出状況を分析し...
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◇SH2358◇最二小決 平成29年6月12日 業務上過失致死傷被告事件(山本庸幸裁判長)

【判示事項】  曲線での速度超過により列車が脱線転覆し多数の乗客が死傷した鉄道事故について、鉄道会社の歴代社長らに業務上過失致死傷罪が成立しないとされた事例 【決定要旨】  快速列車の運転士が制限速度を大幅に超過し、転覆限界速度をも超える速...
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◇SH2316◇最大決 平成30年10月17日 裁判官に対する懲戒申立て事件(大谷直人裁判長)

【判示事項】 1 裁判所法49条にいう「品位を辱める行状」の意義 2 裁判官がインターネットを利用して短文の投稿をすることができる情報ネットワーク上で投稿をした行為が裁判所法49条にいう「品位を辱める行状」に当たるとされた事例 【決定要旨】...
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◇SH2304◇最一小判 平成30年10月25日 接見妨害等国家賠償請求事件(池上政幸裁判長)

【判示事項】  保護室に収容されている未決拘禁者との面会の申出が弁護人等からあった場合に、その旨を未決拘禁者に告げないまま、保護室収容を理由に面会を許さない刑事施設の長の措置が、国家賠償法上違法となる場合 【判決要旨】  刑事収容施設及び被...
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◇SH2300◇最一小判 平成30年10月11日 各損害賠償請求事件(池上政幸裁判長)

【判示事項】  金融商品取引法19条2項の賠償の責めに任じない損害の額と民訴法248条の類推適用 【判決要旨】  金融商品取引法18条1項に基づく損害賠償請求訴訟において、請求権者の受けた損害につき、有価証券届出書のうちに重要な事項について...
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◇SH2274◇最三小判 平成30年9月25日 納税告知処分等取消請求事件(山崎敏充裁判長)

【判示事項】 給与所得に係る源泉所得税の納税告知処分について、法定納期限の経過後に当該源泉所得税の納付義務を成立させる支払の原因となる行為の錯誤無効を主張してその適否を争うことの可否 【判決要旨】 給与所得に係る源泉所得税の納税告知処分につ...
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◇SH2219◇最二小判 平成30年6月1日 地位確認等請求上告事件(山本庸幸裁判長)

【判示事項】 1 有期契約労働者が定年退職後に再雇用された者であることと労働契約法20条にいう「その他の事情」 2 有期契約労働者と無期契約労働者との個々の賃金項目に係る労働条件の相違が労働契約法20条にいう不合理と認められるものに当たるか...
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◇SH2206◇最二小判 平成30年6月1日 未払賃金等支払請求上告、同附帯上告事件(山本庸幸裁判長)

【判示事項】 1 有期契約労働者と無期契約労働者との労働条件の相違が労働契約法20条に違反する場合における当該有期契約労働者の労働条件の帰すう 2 労働契約法20条にいう「期間の定めがあることにより」の意義 3 労働契約法20条にいう「不合...
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◇SH2159◇最三小判 平成30年7月17日 放送受信料請求事件(林景一裁判長)

【判示事項】  日本放送協会の放送の受信についての契約に基づく受信料債権と民法168条1項前段の適用の有無 【決定要旨】  日本放送協会の放送の受信についての契約に基づく受信料債権には、民法168条1項前段の規定は適用されない。 【参照条文...