監査・会計・税務

監査・会計・税務

SH1622 アルゼンチンにおける税制改革――投資を呼び込むための税制改正(1) 古梶順也(2018/02/05)

アルゼンチンにおいては、2017年10月の議会中間選挙における勝利によって改革路線に対する国民の信任を得たマクリ政権が、財政・年金・税制・労働規制といった分野において新たな改革案を公表し、国会での審議が進められている。こうした中、税制改革について定める改正法案が国会において承認され、2017年12月29日に、法律第27,430号(以下「本改正法」という。)として官報により公布された。
監査・会計・税務

SH1170 ブラジルの社会負担金の計算に関する近時の連邦最高裁判決について 古梶順也(2017/05/18)

2017年3月15日、ブラジル連邦最高裁判所において、納税者が負担する社会保険融資負担金(Contribuição para o Financiamento da Seguridade Social, "COFINS")及び社会統合計画分担金(Programa de Integração Social, "PIS")の額を計算する際の基礎となる総収入額に商品流通サービス税(Imposto sobre Circulação de Mercadorias e Prestação de Serviços, "ICMS")[1]に相当する部分を含めるのは憲法違反である旨の判決(以下「本連邦最高裁判決」という。)が出された。
組織法務

SH1048 『コンメンタール会社計算規則・商法施行規則〔第3版〕』の背景 弥永真生(2017/03/06)

『コンメンタール会社計算規則・商法施行規則〔第3版〕』の背景 筑波大学ビジネスサイエンス系 (ビジネス科学研究科) 教授 弥 永 真 生 3つの動機  第1の動機は、会社法と会計学・監査論との間の通訳者になりたいという野望?です。いろいろな...
監査・会計・税務

SH1036 ブラジルの新しいタックス・プログラムについて 古梶順也(2017/02/27)

2017年1月、ブラジルにおいて、暫定措置令2017年第766号が発行され、新しいタックス・プログラムとして税調整プログラム(Programa de Regularização Tributária – “PRT”)が制定された。当該PRTは、債務の分割払い等を認めることで連邦税や社会負担金の支払いを容易にすることを目的としたものであり、ブラジルに投資を行い、ブラジルで納税義務を負う日本企業にとってもその活用が期待されることから、本稿においてその概要を紹介する。
監査・会計・税務

SH0822 ブラジル税務の基礎(2) 清水誠(2016/10/03)

 ブラジルにおいては、租税に加えて、国民の年金や弱者救済等の原資とすることを目的として様々な社会負担金が課される。その主要なものは以下のとおりである。
監査・会計・税務

SH0812 ブラジル税務の基礎(1) 清水誠(2016/09/26)

ブラジルの税制は、非常に複雑であること及び実質的な税務負担が大きいことで知られている。すなわち、PwCなどの調査によれば、ブラジルにおける企業に対する総税率(税引前利益に対する税負担の割合)は69.2%(日本は51.3%である。)と、G7及びBRICs諸国の中で最高水準にある。また、ブラジルにおいて企業が税務処理に要する時間は2600時間であり(日本は330時間である。)、調査対象である189の国と地域の中で最も長い。これらの事実からも示唆されるように、ブラジルの税務は、ブラジルにおいて事業活動を行う企業にとって大きな負担となっており、労働者保護的色彩の強い労働法制や治安の問題等と併せ、しばしば「ブラジル・コスト」と言われている。
組織法務

SH0449 トヨタ紡績、海外子会社による訴訟の提起に関するお知らせを公表 松田章良(2015/10/21)

トヨタ紡績、海外子会社による訴訟の提起に関するお知らせを公表 岩田合同法律事務所 弁護士 松 田 章 良    トヨタ紡績株式会社は、同社の海外連結子会社がメキシコ税務当局から約161億円の追徴課税を命じられたことを不服として、同国の税務裁...