SH4661 調停に関するシンガポール条約の締結/条約実施法の制定 矢野雅裕/土門駿介(2023/10/20)
2023年10月1日、日本は、調停に関するシンガポール条約(以下「本条約」という。)の締結に向けた手続を行った。本条約の規定にしたがい、日本について本条約の効力が生じるのは2024年4月1日となっている。この点に関連して、本条約の締結に先立ち、今国会(第211回)において、本条約の締結に向けた国会承認が行われたほか、新法である本条約の実施法(以下「条約実施法」という。)の制定が、仲裁法の改正や国内調停に関するADR法の改正とあわせて行われた。