判例コメント

未分類

◇SH0401◇最大判 平成27年3月4日 損害賠償請求事件(寺田逸郎裁判長)

1 事案の要旨  本件は、過度の飲酒による急性アルコール中毒から心停止に至り死亡したAの相続人であるXらが、Aが死亡したのは、長時間の時間外労働等による心理的負荷の蓄積によって精神障害を発症し、正常な判断能力を欠く状態で飲酒をしたためである...
未分類

◇SH0397◇最三小判 平成27年3月10日 国籍確認請求事件(大谷剛彦裁判長)

第1 事案の概要  1  本件は、日本国籍を有する父とフィリピン共和国籍を有する母との間に嫡出子として同国で出生し同国籍を取得したXら(原告・控訴人・上告人)が、出生後3箇月以内に父母等により日本国籍を留保する意思表示がされず、国籍法12条...
未分類

◇SH0393◇最一小決 平成27年3月26日 株式買取価格決定に対する抗告棄却決定に対する許可抗告事件(池上政幸裁判長)

1 事案の概要  本件は、A社の株主であるXが、Y社を吸収合併存続株式会社、A社を吸収合併消滅株式会社とする吸収合併に反対した上、A社に対し、Xの有する株式を公正な価格で買い取るよう請求したところ、その価格の決定につき協議が調わないため、会...
未分類

◇SH0392◇最二小判 2015年3月27日 建物明渡等請求事件(千葉勝美裁判長)

第1 事案の概要  1 概要  本件は、X(西宮市)が、市営住宅の入居者であるY1並びにその同居者であるY2及びY3(Y1の両親)に対し、当該市営住宅の明渡し及び明渡し済みまで月額7万7900円の割合による損害金の支払を求めるとともに、市営...
未分類

◇SH0391◇最二小決 平成27年4月8日 詐欺、証券取引法違反、金融商品取引法違反被告事件(山本庸幸裁判長)

1  金融商品取引法(以下「金商法」という。)166条は、いわゆるインサイダー取引を規制する規定であり、同条1項1号は、上場会社等の「役員、代理人、使用人その他の従業者」であって、当該上場会社等に係る業務等に関する重要事実をその者の職務に関...
未分類

◇SH0389◇最二小決 平成27年5月25日 詐欺被告事件(小貫芳信裁判長)

1 事案の概要  本件は、被告人が、平成24年4月25日午後5時50分頃、和歌山市内で起きた自動車との接触事故を装った治療費名目の詐欺1件(以下「本件公訴事実」という)のほか、同種詐欺2件で起訴されていずれも公判前整理手続に付され、本件公訴...
未分類

◇SH0370◇最三小判 平成27年4月28日 審決取消等請求事件(岡部喜代子裁判長)

1 事案の概要  本件は、著作者や音楽著作権を有する音楽出版社等(以下「著作者等」という。)から委託を受けて音楽著作物の利用許諾等の音楽著作権の管理を行う管理事業者である上告参加人(A)が、その管理する音楽著作物(以下「管理楽曲」という。)...
未分類

◇SH0368◇最一小判 平成27年4月9日 損害賠償請求事件(山浦善樹裁判長)

1 事案の概要 (1) 本件は、責任を弁識する能力のない未成年者がサッカーボールを蹴って他人に損害を加えた場合において、その親権者が民法714条1項の監督義務者としての義務を怠らなかったかどうかが争われた事案である。 (2) 事実関係の概要...
未分類

◇SH0309◇最一小判 平成27年2月19日 株主総会決議取消請求事件(櫻井龍子裁判長)

1  本件は、Y社の発行済株式の総数3000株のうち2000株をAと2分の1ずつの持分割合で準共有しているXが、Y社の株主総会決議には、決議の方法等に法令違反があると主張して、Y社に対し、会社法831条1項1号に基づき、上記株主総会決議の取...
未分類

◇SH0297◇最三小判 平成27年2月17日 求償金等請求事件(木内道祥裁判長)

1  本件は、信用保証協会であるXが、信用保証委託契約上の事後求償権等に基づき、Yらに対し、金員の連帯支払を求めた事案である。Yらが事後求償権の消滅時効を主張したのに対し、Xは事前求償権を被保全債権とする仮差押えにより消滅時効が中断している...