Legal Operationsの実践(20)
――Digital Contracting (2)――契約データの活用
三菱商事株式会社
鈴 木 卓
MIC Business Solutions, Inc.
大 内 毅
(承前)
4 契約のDX
連載第19回では、伝統的な契約が抱える課題とそれに対する解決策を議論し、根本原因を解決するためにはライフサイクル管理、CLMシステムの利用が有用であることが分かった。ライフサイクル管理によって得られるものはプロセスを支える機能とそこで集約される各種データである。ここでは、そこで得られる、CLMに蓄積されるデータの活用がどのように契約業務を変化させるかを検討する。
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(すずき・たかし)
2004年に慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。
(おおうち・たけし)
日本ビジネスシステムズ株式会社にて米国、 メキシコ法人社長を務めた後、 2019年より北米三菱商事ITソリューション提供会社、MIC Business Solutionsにおいて幅広いデジタル化の推進に携わってい る。また、 2020年からは北米三菱商事法務部のリーガルオペレーションズ ・契約プロセス現代化の取組みに参画し、 コントラクトライフサイクルマネジメントソフトウェアを用いた契 約プロセスのストリームライン化や、 契約内容データの戦略的利活用など、 現場の実情に基づいた法務デジタルトランスフォーメーションの推 進に取り組んでいる。