SH4437 Legal Operationsの実践(20)――Digital Contracting (2)-契約データの活用 鈴木卓/大内毅(2023/05/15)

法務組織運営、法務業界

Legal Operationsの実践(20)
――Digital Contracting (2)――契約データの活用

三菱商事株式会社
鈴 木   卓

MIC Business Solutions, Inc.
大 内   毅

 

  • Legal Operationsの実践(23)――最終回――連載の終わりにあたって(座談会)(上)
  • Legal Operationsの実践(24)――最終回――連載の終わりにあたって(座談会)(下)

 

承前

4 契約のDX

 連載第19回では、伝統的な契約が抱える課題とそれに対する解決策を議論し、根本原因を解決するためにはライフサイクル管理、CLMシステムの利用が有用であることが分かった。ライフサイクル管理によって得られるものはプロセスを支える機能とそこで集約される各種データである。ここでは、そこで得られる、CLMに蓄積されるデータの活用がどのように契約業務を変化させるかを検討する。

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(すずき・たかし)

2004年に慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。2005年に弁護士登録・西村あさひ法律事務所に入所。2012年に米国USC Gould School of Lawに留学、2013-2014年に三菱商事法務部に出向。2016年に三菱商事に転職し、2019年から現在まで同社の米国法人(NY所在)に駐在中。2018年に半年間シリコンバレーに滞在した際にCLOCに加入し、2020年に日本組織内弁護士協会(JILA)のリーガルオペレーションズ・リーガルテック研究会および日本版リーガルオペレーションズ研究会を立ち上げ、2021年にCLOCのJapan Shared Interest Group(CLOC Japan)を立ち上げた。

(おおうち・たけし)

日本ビジネスシステムズ株式会社にて米国、メキシコ法人社長を務めた後、2019年より北米三菱商事ITソリューション提供会社、MIC Business Solutionsにおいて幅広いデジタル化の推進に携わっている。また、2020年からは北米三菱商事法務部のリーガルオペレーションズ・契約プロセス現代化の取組みに参画し、コントラクトライフサイクルマネジメントソフトウェアを用いた契約プロセスのストリームライン化や、契約内容データの戦略的利活用など、現場の実情に基づいた法務デジタルトランスフォーメーションの推進に取り組んでいる。
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