Legal Operationsの実践(2)
――Legal Operationsのコア――
三菱商事株式会社
鈴 木 卓
本連載第1回では、Legal Operationsとは何かというテーマで議論がなされた。連載第2回の本稿では、Legal Operationsの基礎であるLegal Operationsのコアを簡単に紹介する。連載第3回以降で個々のコアを取り上げた議論がなされる予定であるため、本稿では、概要を紹介するとともに、コアの活用方法について簡単に私論を示す。
1 CLOC Core 12
本連載では、Corporate Legal Operations Consortium(CLOC)のCore 12を取り上げる。コアは、Legal Operationsに取り組む上で有用なフレームワークであり、Association of Corporate Counsel(ACC)のCore 14や、日本版リーガルオペレーションズ研究会のCore 8等、各団体の定義によってコアの数や内容は少しずつ異なる。ただ、複数のフレームワークを取り上げると議論が混乱するおそれがあるため、CLOCのCore 12に沿って議論を展開する。実際には、読者の皆様の所属企業・組織におけるLegal Operationsの実践において、各社・各組織に合ったコアをフレームワークとして活用していただくのがもっとも望ましい。
CLOCのCore 12は、以下の図のように構成されている(CLOCのウェブサイトより抜粋)。なお、記載順はアルファベット順であり、各コアの重要性に差があるわけではない。
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(すずき・たかし)
2004年に慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。